Oct 3, 2015

【初めての作詞】歌詞とメロディーが合わない時の対処法。

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私への楽曲制作依頼していただく中で、歌モノの編曲も多いです。

 

デモ音源は歌入れ前ですが、仮の歌詞が作成されてるケースがありました。

(作曲は別の作曲家が担当し、アレンジを奈都が担当しました)

 

作詞の担当者が文筆業の方で、文章を書くお仕事をされていたのですが、歌の歌詞のご経験が少ないとのこと。

作詞に苦戦されていたようです。

 

また、作詞作曲を自ら行うシンガーソングライターの方からの編曲依頼のお仕事もあるのですが、歌モノ全体を見ていて

 

歌の歌詞であることの意義

 

ここに戸惑う方もいるようなのですね。

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具体的な問題を上げると、

 

歌詞とメロディーが合わない。

 

 

歌詞を変えたくない、どうしても使いたい言葉があるとなると

メロディーが当てはまらない(一致しない)。

 

詞先行の曲の場合に起きる問題です。

 

 

逆に曲先行の場合だと、言葉が入りきらない、または足りないという過不足が起きます。

足りないことより、多すぎて入りきらないケースがほとんどです。

 

原因として、

日本語はメロディーの乗せた時、意味を伝えるだけの情報量をたくさん取れないのです。

英語だと、同じメロディーでも、情報量を多い歌詞が作れます。

 

なぜかというと、

基本的に日本語の場合はメロディーの1音に対して、平仮名1つしか載せられません。

ということは、1つの単語を平仮名にした数の分だけ、音符の数も必要ということです。

(例外的に2つ以上でもOKの場合がありますが、ほとんど1音=1文字です)

 

英語の歌詞の場合、1つの音符に1単語が乗ることも多いので、長い文章を収めることが可能です。

(アクセントが2つ以上あるような単語だと、音符2つ以上にまたがるようになります)

 

日本語は思ったよりも、歌詞に込められる文字量が少ないのです。

 

作詞を始めたばかりの方だと、センスの良い言葉や文章を作ることに気持ちが傾くと思います。

フリースタイルの詩であれば問題ありません。

 

歌詞は歌のメロディーに左右されるので、同じ文字量で書く練習が必須となります。

 

1コーラス目、2コーラス目と、メロディーが持っている音符の量、長さも固定化します。

 

決められた文字数の中で、センス良く、思いを伝えられる言葉を見つけることが重要です。

 

 

最初のうちは、伝えたいこと、言いたい言葉が溢れて、詞が長くなってしまいます。

 

例えば、

音符が5つのフレーズなら、5文字の言葉で、どれだけ代わりの効く言葉を多く見つけられるか。

日頃から言葉遊びのつもりで、同じニュアンスでかつ、同じ文字量の条件に合う単語探しを意識してみると良いでしょう。

 

慣れれば自然にできるようになりますので、あえて多い言葉、少なめの言葉をメロディーに当てはめ、リピートするメロディーの中に、部分的にリズムで変化をつけるなんて技も可能になりますよ!

 

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