【初めての作詞】歌詞とメロディーが合わない時の対処法。
私への楽曲制作依頼していただく中で、歌モノの編曲も多いです。
デモ音源は歌入れ前ですが、仮の歌詞が作成されてるケースがありました。
(作曲は別の作曲家が担当し、アレンジを奈都が担当しました)
作詞の担当者が文筆業の方で、文章を書くお仕事をされていたのですが、歌の歌詞のご経験が少ないとのこと。
作詞に苦戦されていたようです。
また、作詞作曲を自ら行うシンガーソングライターの方からの編曲依頼のお仕事もあるのですが、歌モノ全体を見ていて
歌の歌詞であることの意義
ここに戸惑う方もいるようなのですね。
具体的な問題を上げると、
歌詞とメロディーが合わない。
歌詞を変えたくない、どうしても使いたい言葉があるとなると
メロディーが当てはまらない(一致しない)。
詞先行の曲の場合に起きる問題です。
逆に曲先行の場合だと、言葉が入りきらない、または足りないという過不足が起きます。
足りないことより、多すぎて入りきらないケースがほとんどです。
原因として、
日本語はメロディーの乗せた時、意味を伝えるだけの情報量をたくさん取れないのです。
英語だと、同じメロディーでも、情報量を多い歌詞が作れます。
なぜかというと、
基本的に日本語の場合はメロディーの1音に対して、平仮名1つしか載せられません。
ということは、1つの単語を平仮名にした数の分だけ、音符の数も必要ということです。
(例外的に2つ以上でもOKの場合がありますが、ほとんど1音=1文字です)
英語の歌詞の場合、1つの音符に1単語が乗ることも多いので、長い文章を収めることが可能です。
(アクセントが2つ以上あるような単語だと、音符2つ以上にまたがるようになります)
日本語は思ったよりも、歌詞に込められる文字量が少ないのです。
作詞を始めたばかりの方だと、センスの良い言葉や文章を作ることに気持ちが傾くと思います。
フリースタイルの詩であれば問題ありません。
歌詞は歌のメロディーに左右されるので、同じ文字量で書く練習が必須となります。
1コーラス目、2コーラス目と、メロディーが持っている音符の量、長さも固定化します。
決められた文字数の中で、センス良く、思いを伝えられる言葉を見つけることが重要です。
最初のうちは、伝えたいこと、言いたい言葉が溢れて、詞が長くなってしまいます。
例えば、
音符が5つのフレーズなら、5文字の言葉で、どれだけ代わりの効く言葉を多く見つけられるか。
日頃から言葉遊びのつもりで、同じニュアンスでかつ、同じ文字量の条件に合う単語探しを意識してみると良いでしょう。
慣れれば自然にできるようになりますので、あえて多い言葉、少なめの言葉をメロディーに当てはめ、リピートするメロディーの中に、部分的にリズムで変化をつけるなんて技も可能になりますよ!