日本的な和のメロディーの作り方
今日は花曇りの日曜日となりましたが、東京では桜も満開になりました。
日本人が大好きな春らしさいっぱいの季節になりました。
桜というと和のイメージでもあり
春のイメージでもあると思います。
または、卒業や入園・入学をイメージすることもあると思います。
この時期、お菓子や雑貨なども桜色ピンクの商品が増えたり、お店の中も春らしさがいっぱいになりますね。
桜は花の色、形によって特定のイメージを彷彿させるアイコンとなっているようです。
さて、音楽や音にも何か特定のイメージを彷彿させる働きがないのかというと、実は存在します。
今日は桜の季節に重ねて、ひとつの例をピックアップしてご紹介したいと思います。
和のイメージを音で作り上げることも可能です。
J-POPなど現在の音楽の中でも、なんとなく和を感じさせる音のニュアンスが込められていることもあります。
全体的にはその他の楽曲と大きく構成は変わらないようで、どこか日本的なエッセンスに感じられる理由は
音階に秘密があるのです。
どことなく日本的で哀愁の感じるメロディーの場合
ヨナ抜きと呼ばれる音階が使われていることが多いです。
ヨナ抜きとは、ハ長調(Cメジャー)で言うとドレミファソラシドの4番目、7番目の音
ファとシがない音階です。
ヨ(4)ナ(7)抜きは、五音階の一種です。
五音階(ペンタトニックスケール)は色んな種類がありますが、通常7つの音で構成する音階を5つに減らすことで、とても民族的な響きに変わります。
各国の地域によって、様々な五音階のスケールが発達してきました。
日本でもヨナ抜き以外にも存在し、沖縄音階も有名な五音階です。
日本全国的に認知されているのが、ヨナ抜きであると言って良いと思います。
通常のメロディーの中で、ヨナ抜き音階を意識したフレーズを混ぜることで、日本的な郷愁を感じさせるサウンドに早替わりします。
日本人が持っているDNAに訴えかけるようなメロディーに聴こえるからでしょうか、老若男女問わず懐かしい気持ちにさせてくれます。
ただし、現代的な曲の中で使いすぎると、演歌や民謡っぽくなるので注意です(笑)
桜の季節になると、日本的なメロディーラインの歌も出てきますし、テレビの旅番組などでもヨナ抜きペンタトニックで作曲されたピアノ曲などよく流れますよ。
注意して聴いていると、この時期にたくさん出会えるかと思います。
日本的なメロディーの仕組み。
桜と一緒に、探してみてはいかがでしょか?